初恋の君が忘れられなくて。愛されすぎた后・定子と、愛されたかった后・彰子の生涯
初恋の人のこと、覚えていますか?
甘ずっぱい恋の記憶が、今でも忘れられないという方もいるかもしれません。
千年前の平安時代にも、11歳の時に出会った1人の女性を想い続けた男性がいました。
一条天皇。『枕草子』や『源氏物語』が生まれた時代を生きていた帝です。
一条帝の後宮には、本来なら一人しかいないはずの后が2人並び立っていました。
一人は定子。『枕草子』を執筆した清少納言の上司です。
もう一人は彰子。『源氏物語』の作者、紫式部の上司だった女性です。
華やかで知的なサロンを作り上げた定子と、奥ゆかしく控えめな彰子は、性格も対照的でした。
ライバル関係だったと思われがちな2人ですが、彰子は定子の死後、彼女の息子を引き取って育てるなど、必ずしも敵対し続けていたわけではありません。
なぜ、2人の后が同時に並び立つことになったのか、権力争いに翻弄された女性たちの愛と哀しみのドラマを見ていきましょう。
(和樂webで書かせていただいた記事です↓)
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