星ひとつ 見つけたる夜のうれしさは 月にもまさる 五月雨のそら|髙橋実帆子|note
根津美術館に来ている。 庭園の中、緑に囲まれたカフェに入る。 昼下がりのカフェは満席で、沢山の人の話し声がしている。 それなのに意識は明晰で、心がしんと静かだ。 庭園の中を、歩いてきたからだろうか。 それとも昨日、お茶を点てたから? そう、お茶だ。 昨日、久しぶりに薄茶を点ててから、明らかに精神状態が変わった。 焦点が「いま、ここ」にちゃんと合うようになった。 放っておくと、あちこちへ散らばってとりとめがなくなる思考と感情を、自分の真ん中にきゅっと繋ぎとめておく上で、茶道は確実かつ安心なツールだ。 1杯のお茶を点てて、差し上げる。 言葉にしてしまうとそ
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