わが家の壁が崩壊したリモートワーク記念日
ガシャーンと派手な音を立てて、その壁はゆっくりと、私がいる台所の方へ倒れてきた。
「ぎゃー!」と私は悲鳴を上げて持っていた人参を放り出し、壁の上に倒れ込んで放心状態になっている1歳の息子に駆け寄って抱き上げた。
「だいじょうぶ? どこか痛くない?」
ぽかんと空いていた息子のくちびるがぎゅっとへの字に結ばれ、顔が赤くなり、目の中にみるみる涙がたまっていく。次の瞬間、鼓膜が破れそうな大音量で、息子はわんわん泣き出した。
(つづきは↓)
ガシャーンと派手な音を立てて、その壁はゆっくりと、私がいる台所の方へ倒れてきた。
「ぎゃー!」と私は悲鳴を上げて持っていた人参を放り出し、壁の上に倒れ込んで放心状態になっている1歳の息子に駆け寄って抱き上げた。
「だいじょうぶ? どこか痛くない?」
ぽかんと空いていた息子のくちびるがぎゅっとへの字に結ばれ、顔が赤くなり、目の中にみるみる涙がたまっていく。次の瞬間、鼓膜が破れそうな大音量で、息子はわんわん泣き出した。
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