谷津矢車『絵ことば又兵衛』を読む

谷津矢車先生の『絵ことば又兵衛』(文藝春秋)を読みました。

「浮世絵の祖」といわれる江戸時代の絵師、岩佐又兵衛の一代記。

ページをめくる手が止まらないけれど、いつまでも小説の世界から出たくない。そんな本との出会いは幸福です。

又兵衛がなぜ、「山中常盤物語絵巻」のような凄惨な絵を描かなければならなかったのか、心の闇の奥まで描き込まれていて、ぐいぐい引き込まれました。


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