知恵という羅針盤~『エデュケーション 大学は私の人生を変えた』を読む
今年最後に、凄い本に出会ってしまった。
タラ・ウェストーバー『エデュケーション 大学は私の人生を変えた』(早川書房)。
読む前にタイトルを見たときには、漠然と「教育の素晴らしさをテーマにした本なのかなあ」と思っていた。
実際には、そんな生やさしいものではなかった。
これは、学ぶことによって人生を根底から取り戻していくひとりの女性の、壮絶な戦いの記録だ。
ドラマティックで、読者の変容を促す本だけれど、虐待やDVの経験、何らかのトラウマに苦しんでいる方が読むと、フラッシュバックのきっかけになる描写があるかもしれない。
心が元気な時期に、おすすめしたい1冊。
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